2015年04月20日

有期雇用特別措置法の計画認定手続きについて

こんにちは。お疲れ様です。

3月で、定年退職を迎え、再雇用で働かれていらっしゃる方も多いと存じます。
かつての部下の部下になった方もいらっしゃるかもしれません。
上司といえどかつての部下、仕事のやり方に口を挟みたくなる気持ちが湧いてくるのではないでしょうか。
準リタイアされた方の賢い働き方の本を何冊か読みました。一様に、「あれこれ口を挟まず、意見を求められた時に良いアドバイスができるくらいのキャラクターが一番好まれる」と書いてありました。
リタイアに関わらず、そういった姿勢はいつでも求められるような気がします。

さて、
過日、当ブログでお伝えした(平成27年2月13日)有期雇用特別措置法の計画認定手続きについて、少し詳しくお伝えします。

以前もお伝えした通り、労働契約法の18条では、有期雇用の労働者を5年を超えて使用し続けることとなった場合、無期雇用へと転換を図らなければならない、というルールがあります。

ただ、これを厳密に適用すると、60歳で定年を迎えた方が、65歳まで再雇用されにくくなる、という弊害が出る恐れが出てきました。
そこで、定年後に再雇用される方には、労働契約法の例外ルールが適用されることになりました。

前提として、定年を迎えた会社(またはその子会社)に再雇用される労働者が対象となります。

次に「第二種計画認定・変更申請書」(この言葉で検索すれば、親切な方々がひな形を作って下さっています。それを役所の親切な方々に聞きながら記入すると良いでしょう。それほど難しい書類ではありません。因みに、私に頼めば有料です)を監督署経由(か、直接)で、各都道府県の労働基準部監督課(鹿児島なら山下町の合同庁舎内)に提出します。

当然ですが、自社内において、@定年年齢の引き上げ(65歳まで)か定年の廃止、A希望者全員を勤務延長か、再雇用する、以上のうちいずれかの措置を講じていることが求められます。(今はこれは義務となっておりますので)

そして、計画書内において、定年後再雇用者の雇用管理に関する措置を選択し、実施しなければなりません。(それほど難しい内容ではないと思います)

加えて、対象労働者に「労働条件通知書」で、あなたは無期への転換の対象ではありませんよ、と説明しなければなりません。(これは、添付書類でも求められます)

計画の認定は、取り消されることもあります。取り消された場合、状況によっては地位確認訴訟を起こされるリスクも出てきます。これまで以上に、厳格な雇用管理が求められています。

今日はこんなところです。今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
posted by 坂元修二 at 23:08| Comment(0) | 法改正

2015年04月12日

新入社員研修

こんにちは。お疲れ様です。

新入社員の行事や研修等で、更新が滞ってしまいました。

暑くなったかと思えば、夜に目が覚めるほど寒い、といった気まぐれな天候が続いています。
今日は灰混じりの雨が降っていました。白い車が情けない姿になってしまいました。

さて、新入社員研修が一段落した会社もあれば、まだまだ真っ最中、という会社もあると思います。
私は、準備していた内容の半分も伝えきれずに終わったものがほとんどでした。
「10準備して、3伝えられたら良い方だ」、と昔、教員の先輩から教わりましたが、なかなかこの割合は変わらないものです。それだけに、準備だけはいつも万全にしたいと考えています。

最低限伝えるべき、「社会人としての心構え」と、「現場で必要とされる最低限のスキル」は、なんとか学んでもらえたのではないかと、自画自賛しています。研修は、現場の声をできる限り聞き、事業主の意向を加味して、会社の将来の方向性を考えながら行います。

「報・連・相」、「ビジネスマナー」等も、社会人として業種に関わらず身に付けてほしいスキルです。欲を言えばきりがないです。

将来のために研修を受けさせてもらえる等、会社から期待されているにもかかわらず、「自分に向いていない」と、就いた仕事をすぐに辞める新入社員は一定数居ます。
少なくとも数年は仕事を続けないと、仕事のやり方を覚えられませんし、仕事の面白さがわかりません。
会社として、「せっかく採用したのに、辞めてもらったら困る」という気持ちはもちろんありますが、何より、本人たちが一番損していて、もったいないです。

段々、自分が説教臭い人間になっていくような気がしますが、「これも後輩のため」と思って、口うるさく伝えていこうと、新年度を迎えて改めて思いました。

…いや、まぁ、嫌われない程度に頑張ります。

今日はこんなところです。今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
タグ:研修 新卒
posted by 坂元修二 at 23:42| Comment(341) | 一般

2015年03月04日

注意一瞬、印象一生

こんにちは。お疲れ様です。

3月1日に、現大学3年生向けの就職説明会が解禁になりました。前年より遅い解禁日となり、早速、各企業が会社説明会等を実施しています。まぁ、3月1日以前から、「座談会」と銘打って大学生と接触を図る機会は、あったようですが。

さて、面接に臨む大学生、新しく入社する方、が多い時期です。今回は「第一印象」について、述べます。

状況によりますが、第一印象は、「7秒〜30秒で決まる」と、市販されている面接の本などに書かれています。良い印象を抱いてもらえたら良いのですが、悪い印象を与えてしまった場合が厄介です。悪い第一印象を払拭するためには、最速で2時間かかるそうです。最悪の場合、一生引きずられてしまうそうです。第一印象を形成する時間の1000倍以上の時間がかかるわけです。
また、例えば就職活動中の方の場合、そもそも面接官と2時間話せる機会がないので、第一印象で失敗すれば、100%アウトでしょう。

第一印象は非常に大事です。ハロー効果が働きます(ハロー効果の説明は割愛します。ネットで検索すれば、いくらでも詳しい説明が出てきます)。
良い印象を持ってもらえたら、その後何か失敗したとしても、「今日はちょっと疲れていたのかな?次頑張れば良いよ」と思ってもらえます。
悪い印象を与えてしまったら、些細な失敗でも「ほら、やっぱりアイツはダメなやつだよ。頼むんじゃなかった」と思われます。これの繰り返しで、敗者復活が非常に厳しくなります。

メラビアンの法則、というものがあります。人物の第一印象は、見た目が55%を占め、話した内容は7%程度の影響しかない、というものです(これも、状況によりますが)。

つまり、見た目は非常に大事である、ということです。「人は中身が大事だ」というのは、もちろんその通りです。しかし、一目見て、興味が無くなってしまえば、中身を知ろうなんて思いません。

大学生や、就職活動中の方、新入社員の方におかれましては、身だしなみ、表情、声のトーンなど、ある程度見た目に気を遣っていただきたいものです。

第一印象については、まだまだ色々と話したいことがあるのですが、今日はこんなところです。今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
posted by 坂元修二 at 00:53| Comment(0) | 一般