2012年10月29日

年金の基礎知識〜厚生年金(13)「離婚分割」〜

こんにちは。お疲れ様です。

ユニクロにヒートテックの下着が並ぶと、冬になるのだなぁ…としみじみ思います。
「ヒートテック」が季語になったら面白いですね。

今日は、厚生年金における離婚分割について述べます。
今回は、ご主人も奥様も、厚生年金の被保険者、つまり共働きのパターンでお話しします。(便宜上、ご主人が奥様より収入が多い前提でお話しします)
奥様が専業主婦の方であるパターンは次回述べます。

この制度ができるまでは、年金は離婚時の財産分与の対象ではありませんでした。しかし、平成19年4月以降の離婚等を対象として、標準報酬(年金の計算の基礎になる、給料の額とご理解ください)を改定することにより、年金についても分割できるようになりました。平成19年3月以前の標準報酬についても、改定の対象になります。

按分割合に応じて分割されます。分割の割合なのですが、端的に言って、ご主人と奥様の標準報酬を足した額の2分の1を上限として、分割できます。
ご主人と奥様が割合について合意していれば問題ありませんが、合意がない場合、家庭裁判所が按分割合を定めるようです。

離婚時から2年が経過するより前に標準報酬改定請求を行ってください。

婚姻期間中に、専業主婦になった期間があるときは、その期間も厚生年金の被保険者であったとみなされることがあります。離婚時みなし被保険者期間といいます。しかし、このみなし被保険者期間をプラスして、被保険者期間が240月以上になっても、奥様は加給年金はもらえないです。また、みなし被保険者期間をプラスして240月以上になってしまったら、奥様は振替加算がもらえなくなります。
もちろん、分割により、奥様の老齢厚生年金は増えます。
ここら辺は少し複雑なので、年金事務所で直接聞かれた方が良いと思います。

今日はこんなところです。今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
タグ:離婚分割
posted by 坂元修二 at 19:30| Comment(0) | 年金

2012年10月23日

年金の基礎知識〜厚生年金(12)「併給調整・他」〜

こんにちは。お疲れ様です。

霜降の候、いかがお過ごしでしょうか。寒くなりました。霜が降りるのも納得です。風邪にご注意ください。

さて、今回は各年金の併給調整について述べます。

例えば、老齢厚生年金と障害厚生年金は同時に受給できません。遺族基礎年金と障害厚生年金も併給できません。公務員の方の共済年金についても同様です。

同時に受給できる組み合わせとして、同一の支給事由の基礎年金と厚生年金は併給可能です。

つまり、老齢基礎年金と老齢厚生年金障害基礎年金と障害厚生年金遺族基礎年金と遺族厚生年金、の組み合わせです。考えてみれば当たり前の組み合わせとご理解いただけると思います。

同じ考え方で、老齢厚生年金と退職共済年金の組み合わせも併給可能です。会社員の後に、公務員になったり、公務員の後に会社員になったりした場合です。

例外的に、併給可能な組み合わせがあります。いずれも、受給される方が65歳以上という条件です。
老齢基礎年金と遺族厚生年金(大黒柱を失った方の保護の意味合いがあります)の組み合わせは併給可能です。
障害基礎年金は、老齢厚生年金も、遺族厚生年金も併給可能です。つまり、障害基礎年金はいずれの厚生年金が相手でも併給可能です。
遺族厚生年金と老齢厚生年金の組み合わせも併給可能ではありますが、重なっている部分が支給停止になるので、上乗せではありません。(10月20日をご参照ください)


他に日本国籍を持たない方の場合、脱退一時金という制度があります。6月以上被保険者であった方が、母国に帰られるときなどに請求します。

今日はこんなところです。今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
posted by 坂元修二 at 18:01| Comment(0) | 年金

2012年10月21日

年金の基礎知識〜厚生年金(11)「遺族厚生年金・後編」〜

こんにちは。お疲れ様です。

前回からの続きで遺族厚生年金についての話です。

前回は受給額についてお話ししました。その続きの話で、に対しての遺族厚生年金には加算が付くことがあります。

まず、中高齢寡婦加算というものがあります。遺族基礎年金(9月19日のブログをご参照ください)が子供がいる妻に支給され、子供がいない妻には支給されないので、その分を補う意味もあります。

要件として、遺族厚生年金の受給権者である妻であって、

受給権を取得したとき40歳以上65歳未満であったこと
または
40歳に達したとき遺族基礎年金の対象者である子供と同居していたこと

のどちらかを満たすことになります。遺族基礎年金を受給できるときは停止されます。

加算額は、基礎年金の満額の4分の3くらいです。(57万円程度です)

他に、昭和31年4月1日以前に生まれた妻に対して、65歳以上の方に経過的寡婦加算という加算が付くことがあります。以前は、妻が国民年金に加入するのは任意であったため、救済措置のような意味合いがあります。


遺族厚生年金は、受給権者の死亡や婚姻などによって受給権が失権します。

以上で、ざっくりとではありましたが、遺族厚生年金の話は終わりです。

今日はこんなところです。今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
posted by 坂元修二 at 18:32| Comment(0) | 年金